新刊情報 深沢レナ第一詩集『痛くないかもしれません。』(七月堂)刊行

深沢レナ 第一詩集『痛くないかもしれません。』(七月堂)を9月に刊行いたしました。いえーい。略して『痛かも』。

 

 

詩をかきはじめた頃から1、2年間の、ほんとに初期の頃の作品をまとめました。一応「詩」とはいっていますが物語ありきの、詩なのか小説なのかあやふやな作品集になっています。「えぇ…現代詩ぃ…?」と気張らず、毎日の夕飯のお供にでもパスタの茹で時間にでも、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいことこの上ないです。

装丁は『プラトンとプランクトン』でもタッグを組んでいる福田正知くん。
表紙の装丁はもちろん、紙質からフォントの幅までこだわり、ときに挑戦的なデザインは必見! え、うそ、そんなとこはみ出ちゃっていいの!? 的なドキドキ感まで楽しめます。

帯文を佐々木敦さん、伊藤比呂美さん、栞文を堀江敏幸さんに書いていただいています。虎の威というかもはやドラゴンの威まで借りちゃって火吹きまくっている感じですが、三者三様の素敵な文章の真ん中にちゃっかり立ってるお前、お前はそもそも誰やねん、と少しでも気になったら、ぜひお手にとっていただき、そして買う気が失せてしまわないうちに、なるべく早くレジカウンターまで持ってってください。どうぞよろしく!

 

 

〜帯より〜

通称レナ沢さんとは、教え子というより先輩後輩のような関係(もちろん向こうが先輩)なのだが、その一見野蛮とさえ思える放埓な態度の裏側に、華奢で可憐な、おそろしく傷つきやすい少女が隠れていることに、私はうすうす感づいていた。

本書を読んで、自分の勘は正しかったことが、よくわかった。

——佐々木敦

 

強くて弱い、弱くて強い。

レナがなぐりかかってくるから

読みながらなぐりかえしてやるのだ。

それなのにまた立ち上がってなぐりかかってくる。

弱いのに強い、強くて堅いそのこぶしが

そのこぶしが、痛くてたまらない。

——伊藤比呂美

 

れなざわレナ沢深沢レナはその傷つきやすい横腹の皮膚をみずからまとって、複数の自分を強烈な陽射しと鋭い爪を持つ海鳥たちにさらしていた。待った甲斐はあった。私はテーブル越しに、名前は呼ばないで、おずおずと旧仮名遣いの進言を試みた。どうでせう、まだ痛みはあるかもしれませんが、そろそろ観測用の係留気球をいくつか選んで圏外へ飛ばしてみては? 彼女は少しも表情を変えずに、痛くないかもしれません、とまっすぐに答えた。

——堀江敏幸(栞「係留気球を切り離す」より)

 

 

 

【取り扱い店】

・七月堂さんの店頭および公式通販
http://www.shichigatsudo.co.jp

・深沢レナ直売り通販
https://renazawa.booth.pm

・うさぎ洋品店&古書店さん
http://usagiyouhinten.ocnk.net

その他、amazon、池袋ジュンク堂、新宿紀伊国屋、吉祥寺百年、などなどいろんな店舗においてあります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です